音楽配信サービス一覧

音楽配信サービスは、定額料金を支払うことで数千万曲以上の音楽を自由に聴ける便利なサービスです。

この記事では、主要な音楽配信サービスの特徴や料金、選び方を分かりやすく紹介します。

音楽配信サービスとは

定額制で音楽が聴き放題になる

音楽配信サービスは、月額料金を支払うことでインターネット経由で音楽を聴けるサービスです。月額1000円程度で1億曲以上の音楽を楽しめるため、CDやダウンロード購入と比べて気軽に多くの楽曲を聴けます。

スマートフォンやタブレット、パソコンから利用できるため、通勤や通学、家事の合間など、いつでもどこでも音楽を楽しめます。

従来は1曲200円から300円で購入していた音楽を、定額制なら登録されている全ての楽曲が聴けるようになります。

無料プランと有料プランの違い

音楽配信サービスには、無料プランと有料プランの2種類が用意されています。

無料プランでは、広告が流れたり、楽曲のスキップに制限があったり、オフライン再生ができなかったりする場合があります。一方で有料プランに加入すると、これらの制限がなくなり、快適に音楽を楽しめます。

SpotifyやYouTube Musicのように無料プランでも好きな曲を選んで聴けるサービスもあれば、シャッフル再生のみに制限されるサービスもあります。

主な音楽配信サービスの特徴

2024年の調査では、Amazon Music Prime、Spotify、Amazon Music Unlimited、YouTube Music、Apple Musicが多くの人に利用されています。

各サービスには異なる特徴があります。たとえば、Spotifyは洋楽に強く、YouTube Musicは動画も音楽として聴ける点が魅力です。Apple Musicは高音質に対応し、LINE MUSICはLINEスタンプが使い放題になる特典があります。

楽曲数はどのサービスも1億曲前後と豊富で、邦楽から洋楽まで幅広く配信されています。

音楽配信サービスの選び方

配信楽曲数で選ぶ

1億曲以上のサービスが主流

主要な音楽配信サービスは1億曲以上の楽曲を配信しており、品揃えの面ではほとんど差がありません。

ただし、楽曲数が多くても、聴きたいアーティストが配信されていなければ意味がありません。特定のアーティストがサブスク未解禁の場合は、そのサービスでは聴けない可能性があります。

YouTube Musicは、YouTubeにアップロードされている動画を音楽として聴けるため、サブスク未解禁の楽曲もカバーしています。

邦楽と洋楽のラインナップ

サービスによって邦楽と洋楽の充実度が異なります。

邦楽は多くのサービスで充実してきていますが、一部のアーティストはサブスク解禁していないため、注意が必要です。洋楽については、Spotifyは楽曲名が英語表記のままで管理しやすい点が特徴です。

K-POPやC-POPなどアジア圏の音楽を聴きたい場合は、KKBOXが豊富なラインナップを誇ります。

月額料金で選ぶ

個人プランの料金相場

音楽配信サービスの個人プランは、月額980円から1080円程度が相場となっています。

Spotifyは月額980円、Apple MusicやAmazon Music Unlimitedは月額1080円です。ただし、Amazon Music UnlimitedはAmazonプライム会員なら月額980円に割引されます。

楽天ミュージックは、楽天カードまたは楽天モバイルの利用者なら月額780円と業界最安値級の料金で利用できます。年額プランが用意されているサービスもあり、月額プランよりお得に利用できます。

学割プランの利用条件

学割プランは通常料金の半額程度で利用でき、月額480円から580円程度です。

ただし、サービスによって対象となる学生の範囲が異なります。Apple Musicの学割は大学生や専門学校生が対象で、中学生や高校生は対象外です。

LINE MUSICとAWAは、中学生以上なら学割プランを利用できます。学生証などの提出が必要で、在学中は継続して割引価格で利用できます。

ファミリープランの料金比較

ファミリープランは月額1600円前後が相場で、最大6人まで利用できます。

個人プランは月額1000円前後なので、家族2人以上で利用するならファミリープランの方がお得です。Amazon Music Unlimitedのファミリープランは、6人で利用すると1人あたり月額280円と大幅に安くなります。

ファミリープランでは、それぞれが別のアカウントを使用するため、プレイリストや再生履歴が家族に見られる心配はありません。

音質で選ぶ

ハイレゾ対応のサービス

Apple MusicとAmazon Music Unlimitedは、CDの約6.5倍の情報量を持つハイレゾ音源に対応しています。

ハイレゾ音源で聴くと、アーティストが目の前にいるような臨場感のある音楽体験ができます。ただし、ワイヤレスイヤホンでは高音質を体験できないため、対応したイヤホンやヘッドホンが必要です。

通常の音質でも、多くのサービスが320kbps程度の高音質で配信しているため、十分楽しめます。

空間オーディオ機能

Apple MusicとAmazon Music Unlimitedは、空間オーディオに対応しています。

空間オーディオでは、音の方向や距離が感じられ、立体的な音響を楽しめます。AirPodsやBeatsのような空間オーディオ対応イヤホンがあれば、より没入感のある音楽体験が可能です。

音質にこだわりたい人は、ハイレゾや空間オーディオに対応したサービスを選ぶとよいでしょう。

便利な機能で選ぶ

オフライン再生機能

オフライン再生機能を使うと、Wi-Fi環境で楽曲を事前にダウンロードしておき、外出先でデータ通信量を消費せずに音楽を聴けます。

通勤や通学など外で音楽を聴く機会が多い人には、ダウンロード機能が便利です。主要な有料プランでは、ほとんどのサービスがオフライン再生に対応しています。

サービスによってダウンロードできる曲数に上限がある場合もあるため、確認しておくとよいでしょう。

歌詞表示機能

多くのサービスで歌詞表示機能が提供されており、曲の再生に合わせて歌詞がハイライト表示されます。

歌詞を見ながら音楽を聴きたい人や、カラオケの練習をしたい人に役立つ機能です。AWAでは、歌詞がモーションを駆使した演出付きで表示される独自機能があります。

一部のサービスでは、歌詞の一部分を検索して楽曲を見つけることもできます。

レコメンド機能

レコメンド機能は、再生履歴や好みをもとにユーザーに合った楽曲を提案してくれる機能です。

新しい音楽との出会いを増やしたい人には重要な機能です。Spotify、Apple Music、YouTube Music、Amazon Musicは、自分専用のプレイリストを自動作成してくれるなど、レコメンド機能が充実しています。

好きな曲やアーティストをもとに似た楽曲を自動再生してくれるステーション機能も便利です。

主要な音楽配信サービス一覧

Spotify

無料版でも全曲聴ける

Spotifyは、無料版でも好きな楽曲を選んで聴けるオンデマンド再生に対応しています。

広告が流れますが、スキップの回数に制限がなく、無料でも十分楽しめます。有料版のSpotify Premiumに加入すると、広告なし、オフライン再生、高音質再生が可能になります。

月額料金は980円で、ファミリープランは月額1880円、同居するパートナー2人向けのDuoプランは月額1480円です。

洋楽に強いラインナップ

Spotifyは洋楽の楽曲名が英語表記のままで管理しやすく、洋楽好きにおすすめです。

世界最大手の音楽配信サービスとして、洋楽のラインナップが充実しています。歌詞検索機能も優れており、うろ覚えの歌詞から楽曲を見つけることができます。

レコメンド機能も高く評価されており、新しい音楽との出会いが豊富です。

Apple Music

Apple製品との相性が良い

Apple Musicは、iPhoneに標準搭載されているミュージックアプリから利用できます。

iTunes Storeで購入した音楽やPCから転送した曲と一緒に管理できるため、Appleユーザーにとって使いやすいサービスです。Androidデバイスでもアプリをインストールすれば利用できます。

Apple WatchやHomePodなど、Apple製品との連携もスムーズです。

ハイレゾ音源に対応

Apple Musicは、ハイレゾや空間オーディオに対応しており、対応イヤホンを持っている人は高音質な音楽を楽しめます。

月額料金は1080円で、学割プランは月額580円、ファミリープランは月額1680円です。年額プランを選ぶと、2カ月分お得になります。

クラシック音楽専門の「Apple Music Classical」も追加料金なしで利用できます。

Amazon Music Unlimited

プライム会員は割引あり

Amazon Music Unlimitedは、Amazonプライム会員なら個人プランが月額980円に割引されます。

非プライム会員は月額1080円ですが、プライム会員は年額プランも用意されており、2カ月分お得に利用できます。

個人プランまたはファミリープランのユーザーは、Audibleで配信されている作品を月1冊聴ける特典も付いています。

高音質で楽曲が聴ける

Amazon Music Unlimitedは、ハイレゾ音質や空間オーディオに対応しており、音質を追求したい人におすすめです。

配信楽曲数は1億曲以上で、プレイリストやオフライン再生などの基本機能も充実しています。

レコメンド機能も優れており、自分専用のプレイリストやステーション機能で新しい楽曲と出会えます。

YouTube Music

動画も音楽として聴ける

YouTube Musicは、YouTubeの音楽動画をバックグラウンド再生できる点が特徴です。

サブスク未解禁の楽曲でも、YouTubeにアップロードされていれば聴けるため、幅広い音楽を楽しめます。ライブ映像やミュージックビデオも豊富です。

無料版でも好きな曲を選んで聴けますが、広告が表示されます。

サブスク未解禁曲も再生可能

YouTube Musicなら、ジャニーズやハロプロなど、サブスク未解禁のアーティストの楽曲も聴ける可能性があります。

月額料金は1080円ですが、iPhoneアプリから契約すると月額1450円と割高になるため、ブラウザから契約するのがおすすめです。

YouTube Premiumに加入すれば、YouTube動画も広告なしで視聴できます。

LINE MUSIC

LINEスタンプが使い放題

LINE MUSICの有料ユーザーは、1500万種類以上のLINEスタンプが使い放題になるLINEスタンプ プレミアムを無料で利用できます。

LINEの着信音や呼出音に好きな楽曲を設定したり、プロフィールBGMを無制限に変更したりできます。

カラオケ採点機能も搭載されており、カラオケ好きにもおすすめです。

中学生から学割が使える

LINE MUSICの学割プランは小学生以上が対象で、幅広い学生が利用できます。

月額料金は980円で、学割プランは月額480円、ファミリープランは月額1680円です。LINE STOREから登録すると割安な料金で利用できます。

2026年3月31日までは、初回登録時の無料期間が3カ月間に延長されています。

楽天ミュージック

楽天会員は月額780円

楽天ミュージックは、楽天カードまたは楽天モバイルのユーザーなら月額780円と業界最安値級の料金で利用できます。

通常のスタンダードプランは月額980円または年額9300円です。ライトプランは月20時間までの制限付きで月額500円と、さらに割安です。

学割プランは高校生以上が対象で、月額480円で利用できます。

楽天ポイントが貯まる

楽天ミュージックでは、曲を再生したりプレイリストを作成したりすると楽天ポイントが貯まります。

貯まったポイントは楽天市場でのお買い物などに使えるため、楽天経済圏を利用している人にお得です。

セットリストがプレイリストとしてまとめられている点も特徴で、ライブの追体験ができます。

音楽配信サービスの料金比較

個人プランの料金一覧

主要な音楽配信サービスの個人プラン料金は以下の通りです。

  • Spotify: 月額980円
  • Apple Music: 月額1080円(年額10800円)
  • Amazon Music Unlimited: 月額1080円(プライム会員は980円)
  • YouTube Music Premium: 月額1080円(年額10800円)
  • LINE MUSIC: 月額980円
  • 楽天ミュージック: 月額980円(楽天カード/モバイル会員は780円、年額9300円)
  • AWA: 月額980円(年額9800円)

年額プランを選ぶと、多くのサービスで2カ月分程度お得になります。

学割プランの料金一覧

学割プランの料金は以下の通りです。

  • Spotify: 月額580円(大学生以上)
  • Apple Music: 月額580円(大学生以上)
  • Amazon Music Unlimited: 月額580円(大学生以上)
  • YouTube Music Premium: 月額580円(大学生以上)
  • LINE MUSIC: 月額480円(小学生以上)
  • 楽天ミュージック: 月額480円(高校生以上)
  • AWA: 月額480円(中学生以上)

サービスによって対象となる学生の範囲が異なるため、確認が必要です。

ファミリープランの料金一覧

ファミリープランの料金は以下の通りです。

  • Spotify: 月額1880円(最大6人)
  • Apple Music: 月額1680円(最大6人)
  • Amazon Music Unlimited: 月額1680円(最大6人、年額16800円)
  • YouTube Music Premium: 月額1680円(最大6人)
  • LINE MUSIC: 月額1680円(最大6人)

どのサービスも最大6人まで利用でき、2人以上で使うなら個人プランより割安です。

無料体験期間の比較

多くの音楽配信サービスは、初回登録時に1カ月間程度の無料体験期間を設けています。

期間中に解約すれば料金は発生しないため、複数のサービスを試して自分に合ったものを選べます。キャンペーンによっては、3カ月間無料になる場合もあります。

楽天ミュージックは、キャンペーンコードを入力すると60日間無料で試せます。

音楽配信サービスに関する質問

クレジットカードなしでも使える

多くの音楽配信サービスは、クレジットカード以外の支払い方法にも対応しています。

キャリア決済を利用すれば、携帯電話料金と合算して支払えます。iTunesカードやGoogle Play ギフトカードを使えば、コンビニで購入したカードで支払うこともできます。

楽天ミュージックは楽天ポイントでの支払いも可能です。

複数のデバイスで聴ける

音楽配信サービスは、スマートフォン、タブレット、パソコン、スマートスピーカーなど、複数のデバイスで利用できます。

個人プランでは同時再生ができない場合が多いですが、ファミリープランなら家族それぞれが別のデバイスで同時に音楽を聴けます。

Apple WatchやCarPlayに対応したサービスもあり、運動中や運転中でも音楽を楽しめます。

解約後は聴けなくなる

音楽配信サービスは、ストリーミング再生で音楽を聴く仕組みのため、解約すると聴けなくなります。

ダウンロードした楽曲も、解約後は再生できません。ただし、無料プランが用意されているサービスなら、解約後も制限付きで音楽を聴き続けられます。

再加入すれば、以前のプレイリストや設定を引き継げるサービスが多いです。